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Microsoftが四半期決算で初の赤字を計上、PC市場の成長が鈍る中、新デバイスSurfaceへ期待がかかる

Microsoftが、2012年4-6月期(会計年度2012年第4四半期)の決算で、「上場いらい初」の赤字に転落したとのニュースには、目が引きつけられました。

赤字転落の原因は、オンライン部門(Online Services Division)の出した損失です。2007年に買収したインターネット広告会社aQuantive社の「のれん代」を減損処理し、62億ドル(約4870億円、1ドル78.6円換算)と巨額の損失を計上したのです。

つまりこの四半期の赤字は過去の買収失敗の会計上の処理によるもので、今期の業績が特別に悪かった訳ではありません。また、Windows 8の登場を前にした買い控えによる売上げ減もあり、この数字を「5億4000万ドル(約42億4000万円)」と見積もっています。

赤字の理由は一時的なもの、という事なのですが、それはさておき、決算内容を見ると、やはり同社にとって悩ましい数字になっています。売上げの伸びが鈍いのです。

今回は会計年度第4四半期の数字が発表されたことで、通年の業績の速報値が分かりました。会計年度を通して見れば、Microsoftは2012年度全体で737億2300万ドル(前年比5.4%増)を売り上げ、169億7800万ドル(前年比から26.7%減)の利益を確保しています。ただ、他のIT大手は、2010年から2011年にかけてAppleは売上げ66%増、Googleは売上げ29.3%増と高成長を示しているのと比べると、Microsoftの成長率5.4%は冴えない数字と言わざるを得ません。

決算発表のスライドには「PC市場は成長が横ばい」という言葉が出てきます。

この10月に登場するWindows 8には大きな期待がかかっている訳ですが、PC市場が成熟してしまっている以上、同社にとって新市場の開拓は急務です。法人向けビジネスに熱心に取り組んでいるのも、そのためです。

気になるのは、今後登場するWindows 8/Windows RT搭載タブレット「Surface」が、どれだけMicrosoftの業績に寄与するのか、です。試算ですが、もしSurfaceの平均単価を「えいや」で600ドルと仮定し、伝えられている生産規模「月産100万台」のペースで順調に売れたとします。通年では次の数字になります。

600ドル×100万台×12カ月=72億ドル

ざっと2012年度の売上げの1割に相当する数字を稼ぎ出すことになります。この数字の規模を大づかみに把握するため、iPadの実績と比較してみましょう。2012年1-3月期の3カ月でのAppleのiPad関連売上げは65億9000万ドルです。非常にざっくりな試算ですが、今のiPadの売上げ規模を100%とすると、Surfaceはその27%ぐらいの売上げが期待されている、ということです。

故Steve Jobs氏の言葉を借りるなら、「SurfaceによりPCを“再発明”できるか否か」が、同社の今後の業績に大きなインパクトを及ぼすと思います。

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