ファブラボつくば訪問記(前編) カフェとして解放された研究室ライクな何か
つくばのファブラボ、「FPGA-CAFE/FabLab Tsukuba」を訪問しました。研究室ライクなカオスな空間で面白いモノをいろいろ見させてもらいました。
(写真はロゴの一部。木材をレーザーカッターで加工して切り抜いたものです)
訪問のきっかけは、2012年6月10日に(株)鳥人間が主催した「FabLabつくばチップマウンタ等見学会」(ATND)です。鳥人間が作っているADKボード「Harpy」を作る様子を見学する予定──だったのですが、時間の関係で製造自体は見ることなく私は帰ってきました。ただ、ファブラボの雰囲気を感じることができ、また見学会に参加した濃い面々とご一緒できたことは、貴重な体験となりました。
FabLabについては、ファブラボ鎌倉の田中先生の本に詳しいのですが、設計、加工、電子工作、プログラミング、組み立てなど、すべての工程をこなしながら「ほぼなんんでも作る」活動です。
このFPGA-CAFE/FabLab Tsukubaですが、雰囲気は大学の研究室そのものです。雑然として、それでいて部屋の主は必要なモノの場所が全部把握していて、いろいろな人が出入りして、何かをやっている。研究室と違うのは、カフェとして解放されていて、誰でも参加できることです。
ただ、今回は総勢10人で参加したので、お店の混雑を助長する形になったかもしれません(失礼しました!)。
以下、写真レポートです。
レーザーカッターによる加工のサンプル。木材(厚みのある木材をくりぬいて枠だけに加工したもの)と、プラスチックのボードが写っています。他にも、多種多様な素材の加工が可能です。プラスチックの種類によっては有毒ガス発生のおそれもあることから、プラスチックを加工する場合には、アクリルと写真に写っている素材に限定しています。ほかウレタンフォームも加工できます。このさい「ウレタンはレーザーが発振するぎりぎりの低出力で時間をかけて加工する」といったノウハウがあるそうです。
メニューです。喫茶店としてのメニューと一緒に、電子部品の名前が並んでいます。「FPGAボード」が堂々とメニューにあるところに「FPGA Cafe」ならでは主張を感じます。
コンピュータ制御のカッティングマシン「Roland STiKA」。ステッカーなどを手軽に作れます。
デジタル制御で切削加工を行う機械、Roland iModela。「ファブラボ鎌倉」から借りているものです。
アクリルの廃材を固めたものにレーザーカッターによる加工を施したオブジェ。不思議な質感です。
後編につづく(番外編あり)。
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