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Apple、Google、Microsoftの研究開発費を比べて分かるAppleの効率の良さ

米国の大手IT企業の3巨頭といえる、Apple、Google、Microsoftの「売上げ」と「研究開発費」に注目してグラフを作ってみて、Appleの研究開発費の比率が下がっていることに気がつきました。

Appleの研究開発費は4年で3.1倍の急ペースで増加しています。しかし、売上げが4年で4.4倍とさらに大きな増加を見せているので、売上げに占める比率は3.2%から2.2%へと下がっているのです。

また2010年、Appleは売上げでMicrosoftを追い越しています。ハードウエアを本業とするAppleとソフトウエアを本業とするMicrosoftを売上げで比較するのも本来はおかしな話なのですが、最近のAppleの驚異的な好業績を示すエピソードとはいえると思います。

Apple、Google、Microsoftの売上げ推移
(金額の単位は100万ドル)

Revenue1

研究開発費を見ると、いずれも高水準です。Googleは4年で2.4倍、Appleは4年で3.1倍、研究開発費を増加させています。大変なペースです。

Apple、Google、Microsoftの研究開発費の推移
(金額の単位は100万ドル)

Research1

一覧表です。研究開発費の売上げに占める比率も記載しています。

Apple、Google、Microsoftの売上げと研究開発費の推移(表)
(金額の単位は100万ドル)

Revenue_Research1

3社の傾向のまとめです。

Apple

  • 2007年から2011年にかけて、Appleの売上げは4.4倍に増加
  • 同じ時期、Appleの研究開発費は3.1倍に増加
  • 売上げに占める研究開発費の比率は3.2%から2.2%に減少

Google

  • 2007年から2011年にかけて、Googleの売上げは2.3倍に増加
  • 同じ時期、Googleの研究開発費は2.4倍に増加
  • 売上げに占める研究開発費の比率は12.8%から13.6%に微増

Microsoft

  • 2007年から2011年にかけて、Microsoftの売上げは1.4倍に増加
  • 同じ時期、Microsoftの研究開発費は1.3倍に増加
  • 売上げに占める研究開発費の比率は13.9%から12.9%に微減

こうしてみると、際立っているのはAppleの効率の良さです。そしてもう一つ気がつくことは、Googleが3社のなかで唯一、売上げに占める研究開発費の比率を増加させていることです。

最近、Googleは、各種サービスの廃止やLabs閉鎖などの動きがあり、内部的には研究開発体制の効率化を進めているとの情報も伝わっています。こういう数字を見ると、経営者としては売上げに対する研究開発費の増加傾向に対して危機意識を持っているのかもしれません。

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