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「Galaxy S II LTE」を試す(後編)──処理性能は最高水準、NFC活用アプリも動作を確認

今回は、Galaxy SⅡ LTE試用記の「後編」として、ベンチマークとNFC活用アプリの利用を中心に記していく。SⅡ LTEの操作感は非常に軽快で、使っていて快適な機種だったが、ベンチマーク結果も良い数字が出ている。また後述するNFC機能が搭載されている点にも注目したい。なお、本機種の概要や、実機に触れた感触、カメラの実写結果などは前編を見て頂きたい。

ベンチマークは全体に好成績

このSⅡ LTEのベンチマークのスコアは全体に良好だった。ベンチマーク結果は高ければよい、低ければ悪いという単純なものではないが、Androidスマートフォンについては、今のところ「速い機種ほど快適」と言い切ってもそう間違いではないと思う。

まずは前回の「SⅡ」でも測ったQuadrant Standardを試したところ、3491というスコアを叩き出した。SⅡのスコアは3472だった。この程度のわずかなスコアの差は誤差の範囲といえる。つまり、総合ベンチマークで見ると両機種の性能は互角といえる。

今回は、浮動小数点演算の性能を測る「Linpack」も実行してみた。マルチスレッド実行で75.881MFLOPSという成績であった。ちなみに、1988年にスーパーコンピュータCRAY Y-MPが達成した世界記録は74MFLOPSだった(関連情報ページ(Linpack Top500のFAQ))。用途が違う計算機の浮動小数点演算性能だけを比較するのはあまり意味がないかもしれない、というツッコミが入るかも知れないが、「SⅡ LTEは、23年前の世界最速コンピュータ並みの演算性能がある」と表現しても間違いではない。ついでに、Java処理系の古いベンチマークであるCaffeineMarkのスコアも見てみた。ご参考までに。

Quadrant Standardベンチマークではスコア3491を記録 / Linpackでは75.771MFLOPSを記録 / Java処理系のベンチマークCaffeineMarkではスコア7029を記録
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「素の」Android OSにはない拡張機能として、Homeボタン長押しで、独自機能のタスクマネージャを利用できる。タスク終了などの操作が可能だ
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モバイルGoogleマップバージョン6で新たに加わった「インドア」機能で、東京駅構内を探検してみた。SⅡ LTEは動作が軽快なので、このような狭いエリアから店舗を探す操作も快適だった
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NFC搭載に注目、既存アプリの多くが動作する

Galaxy SⅡ LTEはNFC((Near Field Communication)の機能を搭載して発売されている。日本市場で携帯電話事業者が販売するスマートフォンとして、NFC機能搭載は初めてではないだろうか。

ちょうど1年前の2010年12月、サムスン電子とGoogleの合作である「Nexus S」が登場した。このNexus SはAndroidスマートフォンとして初めてNFC機能を搭載していたので、この機能をターゲットとしたアプリがいくつも登場している。

その中から、今回は次のアプリを試してみた。
(1) taglet。NFCタグとWebページなどをひも付ける。
(2) Suica Reader。Suicaカードの乗車履歴を読み出し、表示する。
(3) twitterラベル診断。twitterアカウントを記録したNFCタグ2枚を読み取り「相性診断」をする。
(4) ロケタッチRL。インターネットサービス「ロケタッチ」の「場所にタッチする」操作を、NFCタグにより行える。
(5) touch!ATND。イベント参加登録者が出席したことを、NFCタグのタッチにより記録する。

これらのアプリはNexus Sと同様に使うことができた。それにしても、今まで正式にNFC搭載スマートフォンが発売されていなかった日本で、これだけNFC活用アプリのバリエーションが出てきていることは興味深い。また、「NFCタグ機能を備えたラベルプリンタ」(ブラザーのRFID対応ラベルプリンタ「RL-700S」)という、まさにNFC搭載スマートフォンと組み合わせるためにあるような商品が、すでに存在していたということも興味深い。

SⅡ LTEでNFC活用アプリ「touch!ATND」を利用している様子。「イベント参加登録のWeb上のサービス「ATND」に登録されたユーザーが、イベントの現場で出席を登録している」という設定で見て頂きたい
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なお、これらのアプリの背景説明として、以下の記事を見て頂ければと思う。NFCに関心を持つ開発者たちの「熱さ」を少しでも感じて頂ければ幸いである。
スマートデバイスの進化の急激さ、そして個人の力の増加 ~ Gadget1 R4でTegra2とtagletのセッションを聴いて思ったこと
特集:Android開発者たちの挑戦[新デバイスを操る]tagletの瞬発力、Suica Readerのハッカー精神

このほか、登場したばかりのAndroid4.0ではNFCを応用した手軽なデータ交換の手段「Android Beam」の機能を搭載している。連絡先の交換、Webページで閲覧中のURLの伝達、Googleマップの検索結果を別のスマートフォン上でも表示させる、といった手軽なデータ交換を実現している。

NFCは、今後は決済サービスを始めとする各種応用が期待されている。Googleとしては、NFC活用法の本命は決済サービスと考えていることだろう。iPhoneでも、いずれNFCを搭載した新機種が登場すると見られている。NFC搭載のスマートフォンを今手にすることは、スマートフォンの「最前線」の機能をいち早く試せるということでもあるのだ。

最後に、このSⅡ LTEを使っていて「あれれ?」と思った仕様がある。今まで使っていたAndroidスマートフォンでは、シャットダウンは「電源ボタン長押し→メニューから選択」という操作だったが、このGalaxy SⅡ LTEは、「電源ボタン長押し」だけで即座にシャットダウンする。使い始めの時期に、間違えて電源を落としてしまう事がよくあった。

また、Galaxyシリーズはスクリーンショットを撮る機能を備えている。このSⅡ LTEでは、「ホーム」ボタンと「電源」ボタンを同時に押すことでスクリーンショットを撮れる。ただ、タイミングを間違えると「電源ボタン長押し」と解釈されて、本体が再起動してしまう。慣れれば解決する部分もあるが、最初のうちは戸惑った部分だった。

いずれにしても、新しいスマートフォンを使いこなすまでには、多少の習熟は必要だ。4.5インチの大画面と現行スマートフォンで最高水準の処理性能を持ち、(残念ながら今回は試せなかったものの)LTEサービス(Xi:クロッシィ)による高速通信を利用できるGalaxy SⅡ LTEは、強力な機種といってよいだろう。

SAMSUNG mobile JAPAN オフィシャルサイト

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