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September 2006

金子勇氏がDHTに関して「Winnyでは検索よりノード確保の方が問題だった」とコメント

本日、Winny開発者の金子勇氏の講演に参加(池田信夫blog: 金子勇「進化を続けるP2P」)。今までなかなか耳にするチャンスがなかったWinnyの経験に基づく技術的な知見や、次世代P2P技術と言われるDHT(分散ハッシュテーブル)への見解を聞くことができた。

金子氏といえば誰しもWinny裁判の事が気になるはず。裁判はさきほど結審し、この12月13日に判決予定という微妙な時期。講演の告知には「取材は受け付けますが、訴訟についての質問はお断りします」という注意書きがある。ジャーナリストも何人かが訪れていた模様だが、質問はP2P技術の将来性に関するものが多かった。

講演は、前半はP2PとWinny概論、後半は金子氏がドリームボート技術顧問として開発に携わったP2Pコンテンツ配信システムSkeedCastに関する説明。Winnyの経験を生かし、効率的な配信を実現しつつ、コンテンツ管理(違法なコンテンツは削除可能など)やセキュリティに配慮した仕組みである。

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Python2.5 Finalリリース

Python言語の最新版がリリースされました(Python-ml-jpにて知りました)。

Python2.5公式ページ

Python言語はJava言語よりも長い歴史を持っています。先日開かれたイベント「LL Ring」でのライトニング・トーク(「Language Update」)では、Pythonに関して「しっかりした開発体制、着実なバージョンアップ」を強調していた点が印象的でした。

今回の2.5での改善点を挙げた「Highlights」を見ても、最初に挙げている項目は「信頼性の向上」です。

動的言語としての先進性と、処理系の成熟度の両方を求めると、Pythonは要チェックの選択肢ではないかと感じています。

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既得権ビジネスと破壊的イノベーション

昨日お会いした江青さんがエントリを書いてくださったので、お返事です。

既得権ビジネスを一回崩壊したところで、何が生まれてくるのか個人的には興味があります。

「既得権益ビジネスには興味が持てないし、将来もない」。そう思ったことが、私が前の会社をやめた理由の大部分を占めています。

クリステンセンが「イノベーションのジレンマ」で語ったことは、ビジネスが現状最適であればあるほど、破壊的イノベーションによる変化に弱いということでした。

A.C.クラークは、「未来社会の予測はできないが、技術の予測は可能だ」と言っています。この言葉の背景にあるものは「技術はウソをつかない」ということです。いかに既得権益が強固でも、技術に基づくイノベーションの価値は否定できない。

もちろん、イノベーションを起こせないで終わる技術の方が多い訳ですが、ごく少数の成功した技術が既得権益のバランスを崩し、社会を変える可能性がある。イノベータは常に少数派ですが、この少数派を潰すだけでは未来はない。私が情報技術にこだわり続けているのは、そのためです。

Java技術も、いつのまにか既得権益っぽい色が付いていますが、それだけでは未来はない。実はJava技術の推進者の人たちは、このことを分かっているのだと思います。

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オープンソースの開発リソースは毎週500万時間

昨日の会談のさい(*1)ご案内いただいた「エンタープライズOSS2006」に行ってきた。ただし、諸般の都合でマイケル・ティーマン氏(Open Source Initiative会長、Red Hat副社長)の講演だけを拝聴。

数字で煽るプレゼン・スタイルがすばらしい。

いわく、


世界で49万人のオープンソース開発者がおり、平均して11時間/週の時間をオープンソース開発に費やしている。すなわち、5M時間/週の開発リソースだ。Microsoftには6万1000人の社員がおり、6Billionドルの研究開発費を使っている。だが、全社員が週80時間働いたとしても、5M時間/週には及ばない。OSSは、Microsoft以上の開発能力を持っているのだ。

この調子で90分間飛ばしまくり。この迫力は見習う必要があると強く感じた。

*1 会談のことは次のエントリにて。

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JRuby開発者がSunに

Tim Bray氏が、JRuby開発者をSunが雇用したと発表

JRuby開発者達は、今年のJavaOneで「JRubyは本業ではないので、ぜひ皆さんのコントリビュートを」と呼びかけていた。SunではフルタイムでJRuby開発に携わるとのこと。

Tim Bray氏は、私は「SunのXMLの偉い人」という認識だったのだが、Rubyに注目していた一人である。今年のJavaOneでTim Bray氏と少しだけ話をするチャンスがあったのだが、「Rubyは重要なテクノロジーだ。Ruby on RailsがRubyのすべてではない」と話していた。

Python開発者がGoogle、IronPython開発者やF#開発者がMicrosoftへ、という経緯を見ると、JRuby開発者のSun行きはむしろ普通に思える。動的言語対応、マルチランゲージ対応では、Java技術は実は後発だ。ここでがんばらないと、思わぬ失点につながる可能性があるかもしれない。

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