Debian LinuxにJavaが載るようになるとのこと
JavaとLinuxとは、今ひとつ微妙な間柄です。ライセンス・ポリシーの問題で主要LinuxディストリビューションにはJava(JRE、JDK)が載らない、という状態が長い間続いていました。本日(米国時間5月16日)から始まったJavaOneでは、この問題への解決の糸口となる発表がありました。
JDK、JREのバイナリ配布の新ライセンス「Distribution License for Java(DLJ)」の適用に関して、Debianディストリビューション、Ubuntuディストリビューションのそれぞれのコミュニティと合意したとのこと。
●本日付Sunのプレスリリース
Sun Recasts Java Licensing for GNU/Linux and OpenSolaris Communities
この件に関するプレス・ブリーフィングに先ほど参加しました。SunのChief Open Source OfficerであるSimon Phipps(写真)らが以上の内容を説明してくれました。
プレスリリースにはDebian Project LeaderであるAnthony Townsのコメントが載っています。コメントは「昨日決まったんだよ」と、Simonは嬉しそうに話していました。
Javaがオープンソースになったという訳ではないのですが、Debian側と合意できるJRE/JDKバイナリ配布の方法が登場したということは大きな進歩だと思います。Linuxの人達も、今までよりは抵抗が少なくJavaが使えるようになるといいですね。
追記:
この件につき、MYCOMジャーナル大野記者が気合いの入った記事をまとめていますので紹介します。今回のJavaOneの速報に関しては、3人体制の取材班を編成したMYCOMが突出しています。
JavaOne 2006 - JDK/JREがGNU/Linuxに同梱・再配布可能に--Sun新ライセンスDebianらと合意
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