Ajax Experienceレポート(2日目):Scott Dietzen、Ajaxアーキテクチャを語る
Ajax Experience2日目が終わったところです。2日目のキーノートでは、昼にAdobe、夜にZimbraのScott Dietzen(元BEA)が登場しました。
今回もフォトレポートを。
今日は「Ajaxのアーキテクチャ」を整理して説明する場面を何回か見ました。観点が異なるので、それぞれ比べてみると興味深いと思います。
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AjaxianのDion AlmaerとBen Galbraithによる「Introduction to Ajax」から。Ajaxアーキテクチャの3分類。サーバー/クライアント間で、(1)データ(XML、JSON)、(2)HTML、(3)JavaScript、のうち「何を交換しているか」に注目して分類している。
同じく、既存のフレームワーク(ライブラリ)を分類した図。
Adobeによるキーノートから。Flashを利用したシステムを、Ajaxの説明図を使って説明。こうして見ると「Ajax++」のように見える(オフライン、JITが追加されている)。ただし、他のAjaxフレームワークはおおむねオープンソース・ソフトウエア。
同じくFlashのデモ。DHTMLに比べ、よりリッチなユーザー・エクスペリエンスを実現できる、との内容。
JSONについて説明するDouglas Crockford。JSONは、多くのプログラミング言語から利用できるデータ交換フォーマット。「XMLとはまったく異なる」点を強調。一方、「YAMLはJSONのスーパーセットである」と説明。
ECMAScript仕様の第4版には、JSONを扱うメソッドが3種類追加される予定。
異色のAjaxライブラリMochiKitについて説明するBob Ippolito。JavaScriptの言語仕様のあいまいさを解消するため、Python風のシンタックスを導入。一貫性のある記述が可能となる。Python愛好者にはお勧め。
MochiKitのデモ。Web画面上で画像を縮小/拡大できる。Webアプリケーションとは思えない滑らかさ。
Zimbra社CTOのScott Dietzen。元BEA Systems社CTOとしてJ2EEを推進した。今はWeb2.0街道まっしぐら。
Scott Dietzenの描くWeb2.0/Ajaxアーキテクチャ。多層システムの切り口は何か、という観点で整理している。SOAの要素が入っている点に注目。
Zimbra Ajaxの紹介。
Ajax勢力分布。Microsoftはやはり気になる存在。
Open Ajax Initiativeの紹介。Scott Dietzenは、IBMと組んでJ2EEのコンセプトを仕掛けた張本人だという(彼自身の説明による)。業界内アライアンスは得意技のようだ。
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